本日もお越しいただきありがとうございます。
子連れ料理人ブロガーYaffeeです。
今回のお話は、
「料理人になるためには調理師免許は必要?不必要?」
について!!
料理人になるためには「調理師免許」が必要と思われるかもしれません。
結論からいえば、調理師免許を持っていなくても料理人にはなれます!!
では調理師免許は何のために必要なのでしょうか?
また調理師免許が取得できる養成所(専門学校など)には行く必要があるのでしょうか?
調理師専門学校を卒業し、料理人歴11年以上の僕が「調理師免許」と調理専門学校について書いていこうと思います。
- 調理師免許は何のために必要か
- 調理師免許を取得するメリット
- 調理師専門学校は何のために必要か
調理師免許とは?
調理師免許とは、簡単に言うと「料理人」ではなく「調理師」と名乗るための免許です。
調理師免許を持っているということは、専門的な調理に関する知識と技術を持っているという証になります。
調理方法の知識だけでなく……
- 食文化
- 食品学
- 栄養学
- 衛生学
- 食に関する法律
などの知識を有していることが認められます。
調理師免許は国家資格であり、調理師免許を持っていない人が「調理師」と名乗ることは法律で禁止されています。
ちなみに調理師免許に合格すると、合格した都道府県知事から認定証が送られます!
料理人になるために「調理師免許」は必要ない
実は料理人として飲食店などで働くためには、調理師免許は必要ありません。
実際に料理人と調理師では、免許を持っているかどうかぐらいで、修行のころはあまり免許を持っているメリットはありません。
では調理師免許なんて必要ないんじゃないかと思うかもしれません。
ところが、調理師免許には持っていると大きなメリットがあります。
調理師免許を持っているメリット
調理師免許を持っていても、修業時代はそこまで意味はありません。
よく書かれているメリットは……
- 調理師と名乗れる
- 就職に有利
- 給与面で優遇される
- お店の信頼度が上がる
といったところですが、ハッキリ言って調理師免許を持っていない人とそこまで大差はありません。
就職に優位に働くわけでも、給与面で優遇されるわけでもありません。
現に安月給の調理師はたくさんいます。
それに、「あそこのお店、調理師免許持っている人しか働いていないから、安心だね」ってなるでしょうか?
あまり、そうはならないですよね。
「お店の信頼度」は料理長をはじめとするスタッフが日々の営業の中で築き上げていくものです。
なので、お店の信用度にそこまで調理師免許の意味はありません。
では調理師免許を持っているメリットって何でしょうか??
それは、「食品衛生責任者」となるときです。
食品衛生責任者とは、飲食店など調理営業をする施設の衛生面の責任者であり、営業施設ごとに定めおかなくてはいけないこととなっています。
つまり、独立するときや料理長となったときに必ず必要となる資格です。
この資格は講習を受けることで獲得できますが、調理師免許を持っている人はこの講習が免除となります。
開業独立のバタバタした時期に講習を受ける時間とお金が免除されるなら、開業独立に向けた動きに集中できると思います。
また、調理師免許を持っていると融資を得ようとするときに優位になるそうです。
つまり、調理師免許は下積み時代より独立するときやある程度上の立場になったときにその効果が発揮してくるものだと思います。
- 食品衛生責任者の講習が免除となり、申請のみでOK。
- 融資を得る時に優位に働くことがある。
そうなると調理師免許は独立開業前までに取っておけばいいぐらいの資格で、調理師養成所(専門学校や大学、短大など)に行く必要がないのでは?と思うかもしれません。
ただ、僕は調理師専門学校に行ってよかったと思っています。
その理由について解説していこうと思います。
調理師養成所(大学や専門学校など)に行く必要がある?ない?
調理師免許の取得方法は2パターンがあります。
- 飲食店などの調理施設で2年以上の実務経験を積み、各都道府県が実施している調理師試験に合格する方法
- 専門学校や養成施設を1年以上通い卒業して取得する方法
調理師免許を取得するとき大概の方は②を選ぶ方が多いと思います。
それは、調理師免許を取得するうえで②の方が断然楽だからです。
調理師免許は資格試験の中では合格率の高い試験だと思います。
ただ、①の自分で試験を受ける方では、60~70%の合格率となっています。
対して、②の養成所(大学や専門学校など)を1年間通い卒業する場合、指定授業の出席日数が足りていて普通に卒業できれば調理師免許は取得できます。
大体体感ですが、40人以上の1クラスに1~2人ぐらい自主退学者が出るぐらいでほとんどは調理師免許を取得することまではできます。
なので、専門学校などの養成所を卒業する方が圧倒的に調理師免許の取得率は高いです。
ただ、2年以上料理人として働いてから調理師免許を取得した人の方が、離職率は少ないですね。
なぜなら、飲食業界の理不尽になれているからです。
実際僕の専門学校時代の同じクラスの人も多くが調理師をやめてしまっています。
また、飲食業界に入る前に専門学校などの養成所に通う大きなメリットは、あと2つあります。
一つ目はテストや授業が習慣化している学校を卒業したばかりの方が、比較的すんなり勉強することです。
一度料理人に就職した後、ペーパーテスト用の勉強をするのは骨が折れます。
難しさは変わらないと思いますが、勉強に対する習慣化がなかなかしずらいかなと思います。
また、テストへの慣れもあります。
資格は、テストや勉強にまだ慣れている学生時代にやった方が圧倒的に効率がいいと思います。
一度働いてから自分のお金で受ける試験や学校は本気度が変わるので、身につくスピードも全然違うと思います。
そして、何より専門学校などの養成所に行くメリットは、料理人仲間ができること。
専門学校などの養成所は、様々な料理人の卵が通います。
それぞれ自分なりの将来像を持ったひとたちが集まるので、いい刺激になりますし今でも連絡を取り合う仲間もいます。
調理師免許の取得を目的で専門学校などの養成所に通うことのメリットは、「楽である」ぐらいです。
ただそれ以上に「料理人仲間ができる」というメリットがあることが特に大きいのではないでしょうか。
- 調理師免許の取得が試験を受けることに比べて楽
- 一度就職してからの試験は「テスト慣れ」の観点から骨が折れる。
- 料理人仲間ができる。
- さまざまなジャンルの料理の理論について学べる。
- ゆっくりと料理について学べる時間が作れる。
- 楽しく料理の勉強ができる
調理師免許は「調理師」と名乗るために必要
調理師免許は、調理師と名乗るために必要な国家資格です。
調理師になると、独立開業するときや料理長となるときに必要な食品衛生責任者の申請が楽になります。
もし資格を持っていないただの料理人だったとしたら、食品衛生責任者の資格を得るために講習を受けなくてはいけません。
また、調理師免許を持っていると融資を得る際に優遇されるそうです。
つまり、お店を出すときや責任者として働くときに調理師免許は効果を発揮してくるのです。
そんな調理師免許は、自分で試験を受けるか養成所(専門学校や大学など)に通うかどっちかのパターンで取得することが可能です。
取得率でいえば、養成所に通う方が断然取得しやすい傾向があります。
ただ、料理人・調理師としての働き方に慣れている「自分で試験を受けるパターン」の方が離職率は低いかなと思います。
調理師は安月給の割に養成所の学費は異常に高いです。
ぜひメリットと異常に高い学費を天秤にかけて、考えてみてください。
僕は、11年以上働いてから調理師専門学校に行ってよかったなと思いました。
ぜひ将来的に見て判断してみてください!!
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか。
料理人ブロガーとして、先輩調理師として、これから料理の道に進もうと思う方たちに「調理師免許」ってどういうものか?を書いてみました。
また、将来料理人になりたいお子さんのご両親にも参考になる記事になったらうれしいなと思います。
ぜひメリットデメリットを考慮して、料理人になりたいなら「調理師免許」をどうやって取得するか考えてみてください。
それでは、料理人としての生き方もブログも育児も快適に楽しく!
また次回もよろしくお願いします!!
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