こんにちは!!
夫がイタリアンシェフをやっている妻です。わたしは第一子(1歳4ヵ月)が生まれてから専業主婦になりました。
娘が幼稚園にあがったら仕事を再開する予定ですが、今回はそんなわが家の現状を簡単にご紹介したいとおもいます。
まず、私たちの経歴がこちら。
- 調理師専門学校卒業後、某有名イタリアンに就職(スーシェフを経験)
- ウイスキー好きが高じてバーラウンジに転職
- コロナで生活苦のためさらに転職
- 子どもが生まれ2度の転職を経て料理長に就任
- 元ケータイショップ店員(高卒で就職)
- 結婚を機に退職&通信制大学へ進学
- 現在子育てしながら通信制の大学に在学中
ざっくりとこんな感じです。
- 料理人の妻はどのように家事と育児を両立させているのか
- 料理人の妻が抱えるリアルな悩みについて
- 料理人の妻で良かったと思ったこと
私たちのエピソードが全ての方に当てはまるわけではありませんが、参考になれば幸いです。
1.料理人の妻は大変?料理人の妻あるある7選!!
料理人の夫は学歴が低い?性格が頑固できつい??
飲食業界はあまり学歴にこだわらない傾向にあるので、大卒の料理人は少なめ。
夫も、最終学歴は調理師専門学校卒。(なかには短大卒の方も。そんなに多くはないです)
料理人は技術職のため、資格がなくても始められるお仕事が多い半面、
向き不向きがはっきりとしたお仕事でもありますよね。。。
料理人の性格は職人肌の人が多いためか、「頑固でキツイ」イメージがあるかと思いますが、
実際はノリがよく優しい人も多い印象です。
この辺は、お店や扱う料理の種類によって働く人のタイプが分かれるため、違いが出てきそうです。
残業が多い・休みが少ない
サービス業・接客業はカレンダー通りの休みにならないため、
残念ながらシフト制で働いているためか土日休みはほとんどありません。
なので、子ども向けのイベントや行事などがあってもパパ抜きで参加しています。
その分、平日料金で空いてるときにお出かけできるのはメリットですね!
あまりあってはいけないですが、サービス残業もあってブラックなところが多いです……。
うちは、過去の職場で月休み5日のところがありました(涙)
ブラックすぎる環境で働いていたときは、いつも顔色が悪くぼーっとした表情をしていることが多かったです……。
ほかの業種なら問題になるようなパワハラを聞くことも多いので心配になることがよくありますね……。
体や心の健康を心配してしまうようなことが多くて、気持ちがソワソワしてしまうことも。。
いつも心配かけてすみません……。
家事・育児はワンオペ必須
仕事の日は朝が早く、帰りが遅い夫とのコミュニケーションは工夫が必要。
夫は朝8時間に家を出て、夜は0時過ぎに帰ることが多いです。
そのため、子どものことで何か相談したいことや話し合いたいことがあるときは大体朝の出勤30分前か夜夫が帰宅後、
私が起きていれば少し家の話などをする感じです。
時間が限られているので事前に要点をまとめて話すようにしています(汗)
どんなに忙しくても家族サービスは大事にしています(^^)
顔を合わせるのが難しい日は、
日中にLINEでメッセージを残したり、共有のスケジュール管理アプリにメモを残して伝えています。
夫の休みに合わせて月間予定を決めておいて、後でアプリなどで共有する方法をとっています。
休みの日はパパdayとママdayをきっちりつくるようにしているので喧嘩が目にみえて減りました(笑)
うちは夫が仕事担当、妻であるわたしが家事育児担当と割り切って考えるようにしています。
そうすることで不平等感はだいぶなくなってストレスも減りました!!
家庭での料理担当はほとんど妻である
周りからはよく「いつも美味しい料理が食べられていいなぁ!」と言われますが、
実際はまったくそんなことはありません……(泣)
というのも……夫は基本仕事が多忙なので家にいる時間がほとんどないからです。
美味しい料理が食べられるどころか、睡眠時間をとるのもやっとな状態なので日々の料理担当は必然的に妻であるわたしに……。
それでも、夫は休みの日にたまに料理を振る舞ってくれることもあり、とても助かっています!
本格的な中華や自分では作るのが面倒なものなどをよくリクエストしています(笑)
専門学校時代によく中華料理の練習していたから自信があるよ!
普段の食事は素朴なものが多い
ふだん忙しい夫でも、料理は月に数回程度家族に料理を振る舞ってくれます。
主婦なら絶対に買わないような食材や調味料を買ってきて、オリジナル料理を作ってくれたり!
斬新すぎて失敗することもありますが(笑)
味はさすが料理人なだけあって真似できないものが多いです。
夫はイタリアンシェフなので、自炊はパスタや肉料理が中心です。
油の使い方や火力の出し方が異次元……(笑)
いつも後片付けありがとう……!助かってます(汗)
後片付けが大変なのはここだけの話。。
「夫が休みの日に料理を任せたらキッチンが大変なことに……?!」
なんてよく聞きますが、料理人夫も例外ではないのかもしれませんね(笑)(笑)
料理への探求心が強い
外食するときのお店選びの基準が自分の勉強になるかどうかで決めることが多いですね。
スーパーで買い物をするときにも、面白そうな食材や調味料を見つけたら真っ先に手に取ってきます(笑)
雑貨屋さんへ行くと、キッチングッズをみるのはもちろん、お皿もかなりこだわってみていますよ。
わが家の食器は個性的なものは意外と少なく、シンプルで平たいお皿類が多いです。
夫曰く、そのほうが盛り付けで写真映えするのだそう。。
家庭で料理を振る舞ってくれるときも調理工程や材料にはすこし気をつかっているようです。
〇〇の素、〇〇のタレ、〇〇のルウといったものは家に置かない主義で、
食べたくなったらマヨネーズやドレッシングだってすべてイチから手作り。
これだけ見たら結構こだわり強いですね(笑)
でも、料理人ってそれくらい本気じゃないと続かない気もします。。
良くも悪くも、仕事とプライベートを切り離すのが難しい職業なんです。
調味料や調理器具のストックが一気に増える
誕生日にほしいものを聞くと、調理グッズをリクエストしてくれることが多いので
年々調理器具が増えていっています(笑)
去年はかっぱ橋でいろんな形のお菓子作りで使うような型や食器などを大量に買いました……(汗)
便利な調理グッズが揃ってくれるのはありがたいですが、収納スペースが狭いので置き場の確保が今後の課題。。。
そのぶん、おいしい料理をいっぱいつくるよ!!
2.料理人の妻が抱える悩み
夫の転職が多い・安定しない
夫はこれまでに合計5回の転職をしています。
理由はその都度異なりますが、大体は時間とお金が原因なことが多いですね。。。
「家族との時間をこれ以上犠牲にしたくない」
「働いても生活が良くならない」
といった悩みを抱える料理人はかなりいらっしゃると思います。
夫の前の職場で働いていた同僚の方は、家のローンを組むために一部上場の会社という理由で入社したそうです。
人によって理由はさまざまですが、
婚約や結婚されている方の転職理由に「家族のため」というのが一番多いような気がします。
転職したからといって安定が約束されるわけではないので、不安はいつもあるような感じです。。
「お給料が上がったり、勤務時間が前の会社よりも短くなった」ということは稀です。
残念ながら、面接で話した内容と実際に働いた時にギャップがある職場がほとんどでした。。
お給料が安い
資格の有無や経歴、お店の売り上げや役職によってピンキリですが、宿泊・飲食サービス業の2021年の平均年収は約340万円です。
2021年の社会人の平均年収が約443万円なので、それに比べると料理人はやや少ないことがわかります。(参照:https://tech-camp.in/note/careerchange/41253/)
役職があって料理長クラスでも、お店によって金額はピンキリ……。
しかも、立場が上になるほどサービス残業などを強いられる傾向にあるので体力的にもかなりキツイです。。。
かなしいかな、これがサービス業のよくない特徴ともいえますね。
このように、
雇われの立場で働き続けても、なかなかお給料が増えていかない現状があるので、
料理人として稼ぐために独立して自分でお店を持つという選択をする若者も増えています。
夫もそんな一人で、
独立を夢見ながらいまは本業であるイタリアンシェフとブロガーの二足の草鞋で家計を支えてくれています。
3.まとめ
料理人の夫が勘違いされやすいこと
将来苦労すると思われがちな料理人。
職場の上下関係も厳しいところが多く、メンタルが強靭でないと長続きしないってイメージありますよね。。。
以前、私が夫の職場の人間関係のことで相談したときに知り合いから言われたひと言。
「料理人って人間関係も条件もいい職場ってなかなかないよね。」
それを言われたときに、ハッとしてたしかにそうかもしれないと思いました。
それまでは、夫の転職回数が多かったこともあり、メンタルが弱いのかもしれないと勝手に思い込んでいましたが、
もしかしたら、職場環境が劣悪すぎてそうなってしまったのかもしれないなと夫にたいして少し寄り添った考え方ができるようになりました。
それ以来、夫に職場の相談をされたときに妻としてなにかサポートできることはないか?と前向きに話し合えるように。
たとえば、日ごろから「ありがとう」と感謝の気持ちをちゃんと伝えるようにし、
仕事の日は日中の娘の元気なようすをLINEで報告するようにしました。
すると……夫のようすにも変化が!!!
家族の時間を積極的につくってくれようとしてくれたり、職場のことを割り切って考えられるようになったと言ってくれました。
いまは以前ほど夫にたいして不安な気持ちはありません。(強いていえばブラックなので体調面ですかね……。)
苦労することが多い料理人だからこそ、家族のサポートがより大切なんだなぁと実感した出来事でした。
そして、もう一つの勘違いされやすいこと。
私が結婚してから周りに一番言われたであろうこと。それは、「料理の味にうるさいのでは?」です!!
料理人の夫でよかったと思うこと
賄いがあるため、お弁当作りをしなくてもよい、というのは主婦としては地味に助かるポイントではないでしょうか(笑)
休日に本格的な料理を家庭で食べられることもうれしい点です。
精神的な面でいえば、夫とはお付き合いしていた時からすれ違い生活が主だったので、
お互いに時間を大切にしながら生活することを意識できるようになったことが大きいです。
同時に、作業の効率化とか短縮化も必然的に考えるようになって、生活にメリハリが出てきたようにおもいます。
何も考えずにぼーっと過ごすのも楽しいですが、毎日このようなことを意識しながら生活できているいまは一日一日感謝して生活できるようになったので夫の職業のおかげかなとおもっています。
料理人の夫への感謝
最後までご覧いただきありがとうございます。
ここまで8つの料理人の妻あるあるをご紹介させていただきました。
ご家庭によって事情も違えば、考え方も人それぞれですのであくまで参考程度にとどめていただけたら幸いです。
料理人の夫は家族時間が極端に短いことが多く、激務なので体調もそのぶん崩しやすいです。
家事・育児もワンオペを覚悟しなければなりません(どの職業にもいえることですが……)。
そんなすれ違いやすい生活環境だからこそ、日々すこしのコミュニケーションでも大切にしたいと思うようになりました。
夫くんとは、お互いに感謝の言葉を自然といえるような仲なので、多少の不自由はあまり気にならなくなりました。
夫がたまに料理を振る舞ってくれることが最近の活力になっています!!